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歯周ポケットとは?深いと歯が抜ける?原因や対策をわかりやすく解説

歯と歯茎の間はぴったりくっついているように見えますが、実はそこには「歯肉溝」と呼ばれる溝があります。健康な歯茎であれば深さは約1〜2mmですが、汚れが溜まってくると溝が深くなっていきます。

この深くなった溝を「歯周ポケット」といいます。歯周病の原因である歯周病菌はここで増殖し、歯肉を破壊しながら徐々に歯槽骨まで達していくこともあるようです。

今回はこの歯周病の大きな要因である歯周ポケットについて詳しく解説していきます。また、歯周ポケットの原因と対策方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

<h2>歯周ポケットとは?

歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にある深い溝のことです。元々、歯と歯茎の間には歯肉溝と呼ばれる溝があります。

歯肉溝に溜まった汚れは固まり、プラークになります。プラークによって歯肉が炎症を起こすと、歯肉溝は深くなります。歯肉溝が深く、炎症を起こした状態を歯肉ポケットといいます。

歯肉溝が深くなったものが歯周ポケット

歯と歯茎の間のすき間である歯肉溝に、プラークが溜まって深くなったものが歯周ポケットです。

プラークは食べ物の残りカスが歯の表面について細菌が増殖したもので、白くネバネバしています。プラーク1mgのなかに300種類1億個の細菌が存在するといわれています。

<h3>歯周病によって歯周ポケットがさらに深くなる

歯周病が重症化すると、本来2mm程度の歯肉溝が6mm以上の歯周ポケットになります。6mm以上進行した歯周病は歯槽骨が溶けてなくなっていることがあり、歯周ポケットから出血することもあります。

歯周ポケットの深さが7〜8mmまでになると歯茎が赤く腫れ上がり、膿が出てしまいかねません。この状態になると歯はグラつき始めると考えましょう。

<h2>歯周ポケットが深くなると歯が抜ける原因に!

歯周ポケットは放置しておくと、どんどん深くなっていき歯周菌も増殖し続けます。

歯周ポケットの深さは下記のように深さで5段階に分けられています。

  • 歯周ポケットの深さが約0.5〜2mm(健康な状態)
  • 歯周ポケットの深さが約2〜4mm(歯肉炎)
  • 歯周ポケットの深さが約3〜5mm(軽度歯周炎)
  • 歯周ポケットの深さが約4〜7mm(中等度歯周炎)
  • 歯周ポケットの深さが約6mm以上(重度歯周炎)

重度歯周炎になると、歯が抜けてしまうことも考えられます。歯周病菌は、歯と歯茎のすき間など酸素が少ない場所を好む細菌ですので、すき間が大きくなるほど繁殖しやすくなります。

親知らずの歯周ポケットは特に注意が必要

親知らずは上下左右にある奥歯からさらに奥に1本ずつ生えてきます。そのため、奥歯である第二大臼歯と新しく生えた親知らずとの間に深い歯周ポケットができやすいので注意してください。

歯周ポケットの対策を行うには?

歯周ポケットの対策としては、歯と歯茎の間にあるすき間に歯ブラシを当て、45度にして1本1本きちんと磨くことが大切です。また他の対策もありますので、それらの方法について解説します。

マウスウォッシュを使う

マウスウォッシュは殺菌効果が高いため、歯周病予防に役立つ製品です。しかし、歯についたネバネバや歯周ポケットにあるプラークを落とすことはできませんので、これだけに頼らないよう注意しましょう。

定期的に専門医に診てもらう

プラークや歯石などを落とすには、ブラッシングや歯間ブラシ、デンタルフロスだけでは不十分といえます。自宅でのケアはもちろん必要ですが、定期的に専門のクリニックに行き検診を行うことも重要です。

定期的に歯科医院でお口の健康状態をチェックしてもらい、汚れが落とし足りない部分はプロのクリーニングでしっかりきれいにしてもらいましょう。

歯科医院でできる歯周ポケットの測定・ケアについて

歯科医院では歯周ポケットの測定をする専門の器具があります。ポケットの深さが測定でき、歯周病の進行度合いが把握できる器具です。

測定の結果に基づいて、効果的な治療方法やケアについて歯科医師と相談しながら進められます。どのような方法なのか具体的に見ていきましょう。

歯周ポケットの測定

歯科医院には、歯周ポケットを測定する器具があります。それが「ポケット探針」「ポケットプローブ」と呼ばれるものです。

器具にメモがついていて、と歯茎のすき間に入れて溝の深さを測ります。出血や歯のグラつきもチェックができるため、歯周病の進行度合いがわかるのです。

そのほか、レントゲンで歯を支えている歯槽骨の量を調べたり、歯周病が重症化している場合はどれくらい歯槽骨が溶けていたりしているかチェックが可能です。

歯周病のケア

歯周ポケットのケアでは、軽度歯周炎や中度歯周炎まで進行するとブラッシングなど自宅ケアだけでは改善は見込めませんので、歯科医院での治療が必要になります。

歯周病のケアには、以下の4つの最適な方法で治療を始めます。

  • スケーリング
  • デブライドメント
  • 歯周外科治療(フラップ手術)
  • SRP

「スケーリング」とは歯科医師や歯科衛生士が「スケーラー」という専用機器を使って、超音波を使う治療法です。歯根面に超音波を当てることで、歯石を取り除いていきます。

「デブライドメント」も超音波を使った治療法であり、セメント質を傷つけることなく歯周ポケットに溜まったプラークを取り除いていきます。

歯周外科治療(フラップ手術)とは、進行してしまった歯周病に行う外科処置であり、歯茎を切開して歯根面に付着しているプラークや歯石を直接目で見て取り除く方法です。

「SRP」とは「スケーリング・ルートプレーニング」の略称で、歯周病の原因であるプラークや歯石を取り除き、歯の表面をきれいにする方法です。スケーリングで歯石を、ルートプレーニングで歯根の表面を清掃します。2〜6回に分けて行うケースが多いです。

これらの治療法は厚生労働省が定めたルールに則って行われますが、地域によって施術の回数は異なります。

まとめ

今回は、歯周ポケットの原因と対策方法について解説しました。

歯周病を予防するには、毎日の歯磨きで歯と歯茎の溝の中の汚れを落とすことが重要です。 こうした汚れは歯磨きだけでは難しいですが、定期的に歯科医院でクリーニングすることでより確実なケアができます。

「吉祥寺セントラルクリニック」ではこうした歯周病予防方法の指導、実際に歯周病にかかった患者様の治療を、専門の歯科医がチームを組んで全面的にサポートしながら行っています。

無料カウンセリングで患者様の不安や悩みを伺い、必要な治療方法をさまざまなアプローチで提案いたします。この機会にぜひ一度「吉祥寺セントラルクリニック」に来院してみませんか。

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