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歯周病の原因とは?歯周病を引き起こす仕組み、対策をわかりやすく解説

今や国民の3人に2人は歯周病と言われる時代です。せっかく時間をかけて丁寧に歯磨きをしているのに、どうして歯周病になるのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

歯周病の原因は、歯の周囲についたプラークと呼ばれる歯垢です。歯垢を放置していると、歯茎の腫れが広がっていき歯の組織がどんどん破壊され、やがて歯槽骨が溶けて歯が抜けてしまう可能性すらあります。

今回は歯を失う原因の一位である歯周病について、その原因と仕組み、対策方法をわかりやすく解説します。ぜひ歯の健康チェックにお役立てください。

歯周病とは?

歯周病とは歯と歯茎のすき間から侵入した細菌が増殖して、歯肉炎を引き起こす病気です。さらに病状が進行していくと、やがて歯槽骨を溶かして歯をグラグラした状態にすることもあります。

歯周病は、歯磨きでは取り除けないプラークによって引き起こされます。そのため、歯磨きが上手くできない人は歯周病にかかりやすいといえます。

歯周病を引き起こす直接的原因はプラークと歯周病菌

歯周病を引き起こすプラークは、歯の表面やすき間についている細菌のかたまりです。歯ブラシでは届きにくいすき間などにプラークはたまりがちであり、この状態を放置しておくことで、より細菌を繁殖させて歯周病になってしまうのです。

歯周病菌を完全に除去することはできない

実は歯周病菌は、常在菌として口内に存在しています。そのため、歯周病菌を完全に除去することはできません。しかし、歯磨きを正しく行って定期検診をしておけば歯周病対策になります。

遺伝的に歯周病になりやすい体質の人もいる

歯周病菌そのものは遺伝しませんが、歯の組織構造や免疫力などは遺伝しますので、それらの要因によって遺伝的に歯周病になりやすい人もいると言われています。

歯周病を引き起こす可能性のある間接的原因

歯周病を引き起こす直接的原因はプラークや歯周病菌とお伝えしましたが、不十分な歯磨き習慣などによっても歯周病は発病します。

では、どのようなものが間接的な原因となるのか見ていきましょう。

不十分なセルフケア

歯周病の原因の一つはプラークですが、もともと歯磨きが上手くできていないと、口内に汚れがたまっていきます。不十分なセルフケアによって、汚れが蓄積していき、口内にプラークができてしまうのです。

歯並び

歯周病には歯並びも影響しています。歯周病菌は酸素が少ない環境を好むため、乾燥した口内では活発的に働きます。

歯並びが悪く乾燥しやすい口内は、歯周病になりやすい状態です。また噛み合わせの不具合も、歯周病の原因になります。普段の生活から歯に余分な負担がかかっていると、歯周病や歯肉炎を引き起こすこともありますので注意しましょう。

被せもの

人工物である被せものは、最初は噛み合わせが少し高めになっていることが多いため、調整が必要です。しかし、その調整が上手くいかないと歯に対して余分な力が加わることになり、歯周病や歯肉炎、歯槽膿漏を引き起こす原因になります。

食生活

食生活にも落とし穴があるので注意しましょう。柔らかいものばかり食べていると、歯磨きで残りやすい歯のすき間に汚れがたまりやすいので、歯周病の原因であるプラークが増えやすくなります。

睡眠不足

歯周病は睡眠不足による免疫力の低下によっても引き起こされると言われています。そのため、質の良い睡眠がとれていないと歯周病になりやすいとされています。

ストレス

ストレスも免疫力を低下させることから、歯周病を発症させる原因の一つと考えられています。無駄なストレスが増えると、自律神経が乱れて交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。その結果、免疫力が低下してしまうのです。

タバコ

タバコも歯周病の遠因の一つです。タバコを吸う方は歯周病にかかるリスクがかなり高く、中には完治が難しくなるケースもあります。

主な原因は下記の3つです。

タバコを吸うと歯茎の血行が悪くなり、酸素や栄養が歯茎に行きわたらない
唾液の分泌量が減るため、プラークや歯石がつきやすくなる
細菌を戦う白血球の働きが衰えて、免疫力が低下する

タバコに含まれるニコチンは口内環境だけでなく、血行や免疫力など全身に悪影響を及ぼしますので、歯周病だけでなく他の病気を防ぐうえも控えた方がいいでしょう。

肥満

肥満組織で作られる「TNF-α」という物質は歯を支える歯槽骨を溶かし、歯周病を悪化させる作用があります。肥満の人は「TNF-α」が多く作られる傾向が強いため、歯周病になりやすいです。

また肥満の人は糖尿病になりやすいので、血糖値が高くなります。唾液や歯肉のブドウ糖量が増加し、歯周病菌はブドウ糖を栄養源にしますので、歯肉に悪影響を与えるのです。

歯周病にならないための対策

歯周病を防ぐには、何より歯磨きをきちんとして歯周病の原因であるプラークや歯周菌を減らすことが重要です。そのためには、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス、マウスウオッシュなどを使うといいでしょう。

また普段の生活によって引き起こされる睡眠不足やストレスなども見直すことが欠かせません。どのような生活が歯にいいのか見ていきましょう。

正しい方法で歯磨きをする

歯周病を予防するためにはプラークを減らす「プラークコントロール」が重要です。プラークコントロールは、自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアがあります。

自宅でのセルフケアでは、歯磨きの回数を増やすのではなく、歯磨きの質にこだわるべきです。効果的な歯磨き方法は歯と歯茎の境目に45度の角度でブラッシングし、左右に小刻みに目安は1〜3本ずつ磨いていくのが望ましいです。

生活習慣を改善する

睡眠不足やストレスに困っている方は、生活習慣を見直すべきでしょう。歯科医の方に相談して、具体的な改善方法を考えていくことをおすすめします。

定期的に歯科医院で歯のメンテナンスを受ける

セルフケアには知識や技術などの面で限界があります。そのため、定期的な歯科医院のメンテナンスを治療後3〜4ヶ月ごとに受診することをおすすめします。専門家によるケアを受けて、口内環境を清潔に保ちましょう。

まとめ

歯周病の原因と仕組み、対策方法などについて解説してきました。歯周病予防においては、歯はもちろんですが、体全体の健康に注意する必要があります。「吉祥寺セントラルクリニック」では健康な歯を失わないために歯周病に関する初期基本治療を重視しており、体そのものの健康維持にもアドバイスいたします。

「吉祥寺セントラルクリニック」では各種専門治療の歯科医と歯科技工士がチームを組んで、様々なアプローチで患者さんの治療を安全、的確に行っています。

歯周病でお悩みの方や治療を受けたい方は「吉祥寺セントラルクリニック」にお気軽にお問合せください。

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