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生まれつき歯が少ない先天性欠損とは?検査や治療法についても解説します

歯の数が生まれつき足りない先天性欠損は、放っておくとさまざまなリスクを引き起こす可能性のある症例です。お子さんや自分自身に先天性欠損の疑いがある方は、早急に対処するのがおすすめです。

当記事では、先天性欠損の概要や原因、リスク、該当するかを調べる方法などについてくわしく解説します。また後半では、先天性欠損の治療方法についても解説します。先天性欠損についてくわしく知りたい方、治療したいと考えている方は、ぜひご覧ください。

先天性欠損とは?

先天性欠損とは、生まれたときから歯の数が足りていない状態のことを指します。胎児の頃に、歯の元である細胞「歯胚(しはい)」が作られなかったことで発生します。

先天性欠損の原因

先天性欠損は未だはっきりとした原因がわかっていない症状ですが、以下のような事柄が影響をおよぼしていると推測されます。

  • 全身疾患が起きていることによる影響
  • 親からの遺伝
  • 放射線による障害
  • 病気への感染
  • 外的ダメージ
  • 内分泌障害
  • お母さんが飲んだ薬に影響を受けた
  • お母さんの摂る栄養が足りていなかった

先天性欠損は原因がはっきりしていないため、予防するのが難しい症例だといえます。

先天性欠損を放置するリスク

先天性欠損を放置すると、虫歯・歯周病・審美性への悪影響といったさまざまなリスクにつながる可能性があります。

一部の歯がない状態で長い期間過ごすと、歯がない部分の両サイドの歯が、空いたスペースに倒れてくる可能性が出てきます。また、歯がない部分の真上または真下の歯がほかの歯よりも長く伸びてしまうといった事態にもつながりかねません。

上記のようなことが起こると、噛み合わせが悪くなります。噛み合わせの悪い部分があると、食べ物の咀嚼の際、一部の歯に過度な負担がかかることとなって歯周病を引き起こしやすくなります。また、ブラッシングの際もすべての歯を綺麗に掃除するのが難しくなってしまい、汚れが蓄積して虫歯になるリスクも上昇するでしょう。

さらに噛み合わせが悪いまま放置すると、顎の骨がしっかりと育たず、顎部分や顔全体が変形する危険性もあります。

先天性欠損があるかどうか調べる方法

先天性欠損があるかどうかは、レントゲン撮影を行って調べられます。歯が生え変わる時期を過ぎても乳歯がまだ残っている場合、先天性欠損の疑いがあるため、一度レントゲンの撮影をおすすめします。

事実、生え変わりの遅さに疑問を感じた親がレントゲンを撮ってもらい、それがきっかけで先天性欠損だと気づくケースも頻繁にあります。

上記のように、先天性欠損は子どもの頃に歯医者でレントゲン撮影を行って発覚するケースがほとんどです。しかし、なかには成人するまで歯のレントゲンを撮ったことがない方もいるのではないでしょうか。

歯のレントゲンを撮る機会がなかった場合、大人になってから先天性欠損であることに気づく場合もあります。

我が子、もしくは自分自身に「先天性欠損かもしれない」と感じた場合は、早急に歯科医院へ行き、レントゲンを撮ってもらうことをおすすめします。

先天性欠損の治療方法


先天性欠損を治療したい場合、以下のような選択肢が用意されています。

  • 歯列矯正
  • インプラント治療
  • ブリッジ治療

それぞれの治療方法について、以下でくわしく解説していきます。

歯列矯正

1つ目の治療方法は、歯列矯正です。歯列矯正と一口にいっても、さまざまな治療方法が用意されています。具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • マウスピース矯正
  • ワイヤー矯正(表側)
  • ワイヤー矯正(裏側)

矯正方法によって、治療の概要やメリットはさまざまです。ライフスタイルや優先したいことなどを考えつつ、自身に合ったものを選んでみてください。

マウスピース矯正

最初の治療方法は、マウスピース矯正です。マウスピース矯正とは、マウスピースを歯に装着して行う治療方法のことです。

マウスピースは透明であるため、周りから見た際目立ちにくく、矯正していると気づかれにくい点がメリットだといえます。また、ほかの方法とは異なり、患者さん自身が矯正装置を自由に取り外しできる点も特徴です。食事や歯磨きの際には外すことが可能なため、衛生面が気になる方には嬉しい方法だといえるでしょう。

一方で「規定の装着時間を守らないと矯正が計画どおりに進まなくなる」という、付け外し可能だからこそのデメリットも存在します。

ワイヤー矯正(表側)

続いての治療方法は、ワイヤー矯正(表側)です。

ワイヤー矯正(表側)では、歯の表側にワイヤーでできた装置を取り付けて治療を行います。古くから行われてきた歴史の長い方法であり、スタンダードな矯正方法だといえるでしょう。

ワイヤー矯正のメリットは、対応できる症例が広い点です。ほかの治療方法では対応できない症状であっても、ワイヤー矯正であれば対応できる可能性が高まります。

また、鏡に歯を映した際、自身から見える位置に矯正装置が付いているため、目で見てしっかりとブラッシングできるという点もメリットのひとつだといえるでしょう。

ワイヤー矯正(裏側)

続いての治療方法は、ワイヤー矯正(裏側)です。歯の裏側、つまり舌があるほうに矯正装置を取り付けて治療を行います。周囲から見えない位置に装置を取り付けることになるため、矯正していると気づかれにくい点がメリットです。

治療にかかる期間が長くなりがちであったり、比較的費用が高くなりやすかったりするというデメリットも存在します。

インプラント治療

2つ目の方法は、顎の骨に人工歯根を埋入するインプラント治療です。

インプラントは、大人になってから先天性欠損の治療を行う方におすすめの方法です。インプラントは基本的に、成長しきった歯にしか適用できません。成長途中で行うと、歯の成長によってインプラントの位置がずれ、ほかの歯に悪い影響をおよぼすリスクがあるためです。

したがってインプラントは、子どもには適用できません。適用可能な年齢は歯科医院によっても異なりますが、16〜20歳以上から行っている医院がほとんどです。

ブリッジ治療

3つ目の治療方法は、ブリッジ治療です。ブリッジとは、歯がない部分の両隣にある歯を利用して義歯を装着する治療のことを指します。

ブリッジのメリットとしては、治療にかかる期間が比較的短くなりやすい点が挙げられます。デメリットは、支えとなる両隣の歯を削る必要があるという点です。

まとめ

先天性欠損とは、生まれたときから歯の数が足りていない症例のことを指します。歯科医院でレントゲン撮影を行うことで、先天性欠損であるかどうかを判別可能です。先天性欠損を放置しておくことで、虫歯や歯周病、審美性の低下といったさまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。

歯は子どもの頃よりも大人になってからのほうが、しっかりと固定され動かしにくくなってしまいます。したがって、先天性欠損の治療は子どものうちに行っておいたほうがよいといえるでしょう。先天性欠損は子どもの頃に早期発見し、早めに治療を行うことを強くおすすめします。

吉祥寺セントラルクリニックは、吉祥寺駅に隣接したアクセスのよいクリニックです。専門スタッフがチームとなって連携し、安全性にこだわった治療を行っています。歯に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご来院ください。

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