※未成年の方の保険外治療(矯正、セラミック、インプラント、ホワイトニング、その他)のお申し込みにつきましては、治療前に保護者の方のご同伴がない場合は、治療をお断りすることがございますので、ご了承ください。

小児歯科治療

シーラント

シーラントとは虫歯予防のひとつで、虫歯になりやすい奥歯の咬合面の溝を樹脂などで埋めてしまう方法です。虫歯になる前の健康な歯を樹脂などでバリアのように被い、虫歯の原因菌が放出する酸から歯を守ります。

シーラント

奥歯(六歳臼歯)の表面の溝は複雑でプラーク(歯垢)が溜まりやすく、ブラッシングも不十分になりがちであることから、虫歯リスクが非常に高いです。

溝を樹脂(歯を削ったときに詰め物として使用するレジン)で埋めることにより、奥歯が虫歯になるのを防ぐことができます。まだ虫歯になっていない萌出したての奥歯に特に効果があります。

シーラントの利点

歯を削る必要がありません

虫歯になる前に溝を埋めてしまうため、歯を削る治療は行いません。痛みもありません。溝を埋めるためにかかる時間も10分程度と短く、お子様に負担をかけることなく手軽に虫歯予防が出来ます。

歯が丈夫になります

溝を埋める充填剤には、フッ素が含まれています。シーラント施術後、歯の表面から少しずつフッ素が取り込まれることでエナメル質が丈夫になります。

シーラントの欠点

適用範囲が制限されます

シーラントは歯の側面や平らな部分には使用ができないため、歯と歯の間の虫歯予防には効果がありません。また、虫歯の治療を行った歯にも使用できません。

保険が適用されません(保険外治療)

シーラントは予防治療のため、保険が適用されません。保険外の保険外治療となりますのでご注意ください。

定期的なメンテナンスが必要です

シーラントは時間が経つと割れたり剥がれたりすることがあります。破損したまま放っておくと通常よりも虫歯のリスクが高くなりますので、定期的にメンテナンスにお越しいただく必要がございます。

乳歯の虫歯治療

「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから、虫歯になっても放っておいて良い」とお考えではありませんか?
乳歯は永久歯の成長と大きく関係しています。乳歯の虫歯を放置していると永久歯の発達が不十分になったり、正しい位置に生えることができなくなるなど、永久歯の歯並びに問題を生じることがあります。
「虫歯かな?」と思ったら、早めにご相談にいらしてください。

早めに治療を開始しましょう

乳歯は永久歯よりも弱いため、虫歯になりやすく進行も早いです。虫歯が大きくなってしまうと歯を削る量も多くなり、治療の際に恐怖心を与えてしまうことになります。
毎日の仕上げ磨きの際にお子様の歯をチェックし、歯の表面が白っぽくなっていたり黒ずんでいるなど気になることがありましたら、お子様が痛みや違和感を感じていなくても当クリニックにご相談にいらしてください。
虫歯の初期段階(CO)であれば歯を削らずに治療が出来るかもしれません。少し進行していても、早期であればお子様にあまり負担をかからない治療を行うことが出来ます。

“乳歯”のための治療を行っています

乳歯と永久歯は性質が違い、虫歯治療を行う目的や方法も全く違います。永久歯の場合は「かむ」機能を回復するための治療を行いますが、乳歯の場合は永久歯の成長への影響を考慮しながら治療を行います。かなり進行していてもあまり歯を削らずに治療を終えることもありますし、軽度でも永久歯が生えかかっている場合は抜歯を検討したりします。
また、歯科治療への恐怖心を抱かせないように細心の注意を払い、治療にあたっています。

フッ素塗布

フッ素には、歯のエナメル質を強化し虫歯になりにくい歯質をつくる働きがあります。
歯の表面のカルシウムが酸によって溶かされる(脱灰と言います)と虫歯になりますが、フッ素は溶け出したカルシウムと結合して歯に取り込まれ(再石灰化と言います)、虫歯菌が放出する酸に強い虫歯になりにくい歯を作ります。

歯科医院では、市販のペーストよりも高濃度のフッ素を塗布しています。フッ素濃度が低いペーストやフッ素洗口液を毎日ご家庭で使用し、3カ月に1度程度歯科医院で高濃度のフッ素を塗布するのが効果的かと思います。

進行した虫歯は、フッ素だけでは治せません

フッ素による再石灰化で治せる虫歯は、ごく初期の段階に限られます。はっきりと虫歯とわかる程度まで進行した場合、フッ素を塗布しても治すことはできません。フッ素はあくまでも虫歯予防の補助とお考えください。

フッ素の安全性について

フッ素は緑茶などに含まれる自然元素のひとつです。歯科用のフッ素は市販の物より高濃度ですが、健康に影響を及ぼす程度ではありません。実際にお一人の患者様に使用するフッ素の量はごく微量ですし、だ液の中のカルシウムと結合して無毒な成分(フルオロアパタイト)に変わりますので、小さなお子様であっても一度に大量に摂取しなければ全く問題はありません。
ご不安があれば、担当の歯科医師にご相談ください。

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