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口の中の血豆の原因は?治し方は?医療機関に行くべきケースも紹介します

口の中に異常を感じて鏡を見てみると血豆ができていた、というケースは珍しくありません。口内の血豆を初めて見た人は驚くかもしれませんが、基本的には1週間程度放置していると自然に治癒します。

しかし、口の中の血豆はガン(悪性黒色腫)のような重大な病気のサインになることもあり、決して楽観はできません。この記事では、口の中の血豆の原因や治し方について触れたのち、普通の血豆とガンの見分け方、そして医療機関に行くべきケースなどをくわしくご紹介します。

口の中の血豆の原因3つ

口の中に血豆ができた場合、その原因は主に以下の3つのうちいずれかです。

<口の中の血豆の原因3つ>

・外傷
・ストレス
・アレルギー

これらの問題がなぜ血豆を生み出してしまうのか、まずはその仕組みを解説しましょう。

外傷

血豆の原因としてとくに多いのが外傷です。そもそも血豆は、傷からの出血が固まることで生まれてしまいます。転倒した際に口内でうっ血したり、食べ物などで口内を切って出血したりした場合、血液が塊になって血豆が誕生してしまうのです。

口の中に傷が付く原因は他にもあります。たとえば歯列矯正の器具が粘膜にぶつかったり、虫歯などで欠けて鋭利になった歯が傷を付けたり、歯ぎしりをした勢いで歯が粘膜にあたったりといったケースです。「転んだ」「ぶつけた」などの自覚症状がない場合は、これらの原因を疑いましょう。

ストレス

間接的な原因としてはストレスの存在も挙げられます。人間はストレスを感じると歯を食いしばることが多く、この際に誤って頬の内側を噛んでしまう場合があるのです。ストレスがたまっていると、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりを起こしやすくなり、これも口内に傷を作る原因になります。

就寝中などのコントロールが効かないタイミングで歯ぎしり・食いしばりを起こすことが多い人は、マウスピースの装着などでダメージを緩和させましょう。また、簡単な話でないことは重々承知していますが、できるだけストレスのかからない生活を送ることや、定期的なストレスの発散も重要なポイントです。

アレルギー

アレルギー反応によって口の中に血豆ができることもあります。血豆ができるタイミングが、いつも決まって特定の食材を食べた後だという場合は、アレルギーが原因であることを疑いましょう。アレルギーは血豆以外にも重大なトラブルを引き起こす可能性があるため、特定できていない場合は病院でアレルゲン検査を受けることをおすすめします。

口の中の血豆に関しては、食べ物以外のアレルギー反応が原因で発症する可能性もあります。たとえばラテックスのアレルギーを持っている人の場合、口内にゴム手袋が接触したことが原因で血豆ができている可能性もあるのです。この場合、歯科医院で治療を受ける際にラテックス不使用の手袋を使ってもらえないか相談しましょう。

口の中の血豆の治し方

口の中の血豆の治し方としては、自然治癒を待つのが基本です。口内の回復力はその他の箇所と比べて早く、特別な治療をしなくても回復に向かいます。舌や指で傷口に触れないように注意して、安静にした状態で自然治癒を待ちましょう。

ただし、血豆を破ると症状が悪化する可能性があるため要注意です。傷口が開いて雑菌が入り込んで化膿すると、重症化しやすくなりますし、完治するまでに時間もかかります。万が一血豆が破れてしまった場合は歯科医院に相談し、悪化を防ぐための治療を受けてください。

外傷以外の原因で血豆ができている場合は、その原因を取り除きましょう。たとえばストレスが原因ならストレス解消を、アレルギーが原因ならアレルゲンを摂取しないように意識します。歯列矯正の器具が口内に傷を作っている場合は、再発しないように歯科医院で調整してもらうことが重要です。

口の中の血豆は何日で治る?

先述したとおり、口内の回復力は高く、口の中にできた血豆は約1週間程度で自然に治ります。出血が止まっていれば自然治癒に向かっている証拠なので、そのまま様子を見ていれば大丈夫です。血豆を潰さない限りは、特別な治療は見合わせて自然治癒を待ちましょう。

痛みが強いときや悪化が心配な場合は、歯科医院に相談して薬を処方してもらうことをおすすめします。ドラッグストアでも血豆や口内炎用の薬が販売されているため、少しでも早く完治させたい場合は薬の使用も検討しましょう。

ただし、仮に血豆ができてから1ヶ月以上が経っても治る気配がない場合や、同じ場所で血豆の発生と回復を繰り返す場合は、口腔外科の受診をおすすめします。次の項目で解説するとおり、ガン(悪性黒色腫)の症状として血豆が出る場合もあるため、たかが血豆と見くびらずに十分な注意が必要です。

口の中の血豆で医療機関に行くべき?

口の中に血豆が出現した場合、基本的には1週間程度で自然治癒するため、そのまま放置していて構いません。しかし、以下に該当するような症状が見られた場合は、念のため医療機関で検査を受けましょう。

<医療機関に行くべき血豆の症状>
・血豆ができてから1ヶ月以上経っているのに回復しない場合
・同じ場所で血豆の発生と回復を繰り返す場合
・出血が収まらない場合
・口内の複数の箇所に血豆ができている場合
・血豆の原因として思い当たるものがひとつもない場合

先述したとおり、通常の血豆は約1週間で自然治癒します。1ヶ月以上が経過しても治癒しない場合や出血が止まりにくい場合、傷の治りを遅くさせる原因が潜んでいる可能性があるため要注意です。上記に該当する場合、以下のような病気が潜んでいる可能性があります。

<血豆を発生させる主な病気>
・ガン(悪性黒色腫)
・白血病
・血管腫
・歯並びや噛み合わせの悪化
・歯ぎしりや食いしばりなどの悪癖

血豆はガンや白血病、血管腫などの症状のひとつとして表れることがあるため、決して楽観はできません。上記の症状に思い当たるものがひとつでもあるならば、迷わずに専門医による検査を受けましょう。歯並び・噛み合わせの悪化や、歯ぎしり・食いしばりなどの悪癖は、歯科医院で治療できます。

ガン(悪性黒色腫)との違い

先述した病気の中でもとくに恐ろしく、気がかりなものはガン(悪性黒色腫)でしょう。口の中にできるガンには以下のような特徴があります。

<ガン(悪性黒色腫)の特徴>
・歯茎から出血する
・歯茎がただれている
・歯がグラグラする
・口臭が強くなる
・患部にしこりがある
・しこりに痛みがある

また、血豆とガンの見分け方は以下のとおりです。

【血豆とガンの見分け方】

内容 血豆 ガン
赤い 白っぽい
感触 ブヨブヨする しこりがある
痛み 噛むと痛い ほとんどない
自然治癒の期間 約1週間 治らずに広まる
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