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歯ぎしりの治療法|ナイトガードが効果的?原因も解説します

不快な音などで多くの人を悩ませる歯ぎしり。放置すると口腔内のトラブルや頭痛・肩こりの原因にもなりますが、歯ぎしりにはいくつかの治療法があります。この記事では「ナイトガード」をはじめとする歯ぎしりへの対処法を解説するので、歯ぎしりの種類・原因・影響とあわせて確認しておきましょう。

歯ぎしりとは?

歯ぎしりとは、睡眠時などに強い力で歯と歯を擦り合わせることです。歯ぎしりが原因で歯が擦り減ったり、割れてしまったり、詰め物が欠けたりする可能性があり、最悪の場合は歯を失ってしまいます。歯ぎしりは無意識のうちに起こすことが多く、無自覚な方も警戒しなければなりません。

歯ぎしりの種類は3つに分けられる

歯ぎしりの種類は3つに分けられます。それぞれの特徴を簡単に紹介しましょう。

  • グラインディング
    上下の歯を強く噛み合わせた状態で、横に滑らせる動きの歯ぎしりです。歯にかかるダメージがとくに大きく、音も大きいため、周りの人から指摘されやすい歯ぎしりといえます。とくに睡眠時に引き起こすことが多いことが特徴的です。
  • クレンチング
    上下の歯を強く噛み締めた状態の歯ぎしりです。睡眠時以外にも、集中したときなどに無意識の状態で起こすことが多く、音が出ないためあまり気付かれません。
  • タッピング
    上下の歯をカチカチと噛み合わせる歯ぎしりです。小刻みなため大きなダメージは加わりませんが、歯が痛む原因になる場合があります。

歯ぎしりの治療法は?

歯ぎしりの治療方法は主に5種類です。

<歯ぎしりの治療方法>

  1. ナイトガードを使用する
  2. 睡眠の質を高める
  3. 噛み合わせを調整する
  4. 癖を無くすトレーニングをする
  5. ストレスを無くす

根本的な改善方法も多いので、いくつかを組み合わせながら改善を目指しましょう。

①ナイトガードを使用する

ナイトガードとは、睡眠中に使用する専用のマウスピースのことです。人間の歯よりも柔らかい強化プラスチックで作られており、歯ぎしりによるダメージから歯と歯茎を守ってくれます。ナイトガードへの傷の付き方から歯ぎしりの有無を確認できるため、歯ぎしりをしているかしていないかわからないという方もナイトガードを使って確かめるとよいでしょう。

使い始めは違和感を覚えることがあり、人によっては顎の痛みを感じる可能性がありますが、オーダーメイドで製作するため、痛みや違和感が少なくなるように微調整ができます。なお、ナイトガードの製作には保険を適用でき、適用後の費用は4,000~5,000円前後です。

②睡眠の質を高める

睡眠の質を高めることも歯ぎしりを抑えるポイントになります。歯ぎしりは眠りが浅いときや、無意識に頬の筋肉に力が入っているときに起こりやすい症状です。反対に熟睡しているときは筋肉の動きが抑制され、歯ぎしりが発生するリスクを抑えられます。

熟睡するためには、過度な飲酒や喫煙、睡眠直前にコーヒーを飲むなどによるカフェインの摂取、ストレスの蓄積の排除が有効です。また、長時間同じ姿勢で眠ることも歯ぎしりの発生につながるため、寝返りを打ちやすいように枕の高さは低めにしましょう。

③噛み合わせを調整する

噛み合わせは生まれつきだけで決まるものではなく、加齢や虫歯、歯周病などによって変化します。最近になって歯ぎしりを自覚した・歯ぎしりが悪化したという場合は、噛み合わせの悪化が原因で歯ぎしりを引き起こしているかもしれません。

このようなケースでは、歯科医院での噛み合わせの調整により、歯ぎしりそのものを無くせる可能性があります。歯列矯正などによる治療が有効なので、まずは噛み合わせに異常があるかどうかを歯科医院で確認してみましょう。

④癖を無くすトレーニングをする

日頃の癖が原因で歯ぎしりが出ることもあるため、悪癖を無くすトレーニングもおすすめします。日中に歯を食いしばる癖があったり、上下の歯を強く当てる癖があったりすると、それを筋肉が記憶してしまい、眠っている間も食いしばりが多いのです。トレーニング法をひとつご紹介しましょう。

<食いしばりの癖を無くすトレーニング法>

舌先を丸めて、上顎の歯の後ろ側に押し付ける
舌先に力を入れた状態で10秒間キープする
舌先を付けたまま力を抜いて10秒間キープする

この動きを1日に何度も繰り返しましょう。舌先が正しい位置を記憶するようになり、食いしばりの癖が少しずつ無くなっていくはずです。

⑤ストレスを無くす

簡単なことではありませんが、ストレスを無くすことも歯ぎしりの改善に役立ちます。ストレスを感じると筋肉が緊張し、口の周りの筋肉が凝ってしまいます。これが歯ぎしりを引き起こす大きな原因になるので、ストレスを無くすことが歯ぎしりを無くすことにもつながるのです。

ほんの少しでも趣味に費やす時間を増やしたり、カラオケなどで大きな声を出したり、入浴してリラックスしたりしてストレス発散を心がけましょう。結果として良質な睡眠を生み出すことにもなり、歯ぎしりの改善に向けた相乗効果が生まれます。

歯ぎしりの原因は?

歯ぎしりの原因として考えられるものをピックアップして解説します。

歯並び・噛み合わせ
歯並びの悪さは、若いうちであれば筋肉や関節の柔らかさでカバーできますが、年齢を重ねるにつれてカバーが難しくなります。また、噛み合わせの悪さも歯ぎしりの原因のひとつです。いずれも歯並びの悪さを自然に補えなくなり、変化に対応するために歯ぎしりを起こしやすくなると考えられます。

ストレス
ストレスによって筋肉が緊張し、口の周りの筋肉が張り、凝りが生じることも歯ぎしりの原因になります。メカニズムとしては肩凝りとほとんど変わりません。

日常の悪癖
日中に行っている噛み締めや食いしばりなどの悪癖が就寝中にも出てしまい、歯ぎしりにつながることもあります。

顎関節の変形
加齢によって顎関節が擦り減り、関節が平らになった結果、その形にあわせて歯の形も変化しようとします。その過程で歯ぎしりを起こすケースも珍しくありません。

歯ぎしりが体にもたらす悪影響

歯ぎしりによる悪影響は全身におよびます。代表的な例をご紹介しましょう。

【歯ぎしりが体にもたらす悪影響】

歯の症状 ・歯が削れて短くなる
・歯が割れる・欠ける
・噛み締めたときに歯が痛む
・詰め物が取れる
・割れる
骨の症状 ・顎の骨が盛り上がる
・歯周病が悪化する
その他の症状 ・肩凝りしやすくなる
・頭痛が起こりやすくなる
・顎の関節・筋肉が痛む
・顔が大きくなる
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